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日本代表は再建できるのか?選手の認識に疑問符。 [日記]

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こんばんは、招猫です。


先の記事で、日本サッカー協会(以下JFA)のリビルドを
期待しました。
本当に良い方向へ向くかどうかはこれからの話ですが、協会組織
ですから組織内の権力構造が旧態依然なら、残念ながら悲観的
な見方をせざるを得ません。

まあ、JFAが変わっていくかはこれから注視していくとして、
今回のワールドカップはグループリーグ敗退という、選手にも
JFAにもダメージが大きかろうものとなりました。


ここでは選手に焦点を当ててみました。

大会に臨むプロセスはここではあえて論じません。
大会前、大会後と、主力をはってきた選手たちは自分たちの
スタイルにこだわり、そして結果を出す。
そんなスタンスで初戦コートジボワール戦に入っていきましたね。

しかしそれも前半16分本田選手のゴールまで。

「自分たちのサッカー」は実質ここで終了したといっても過言では
ありません。
攻撃サッカーを標榜し、パスをつないでゴールを奪う。

実際はどうだったでしょう。
ゴールに向かう意味での効果的なパスは影を潜め、出しどころに
苦しみ横、あるいは下げる。
前線へ展開するパスは少なく、またサイドからのクロスは単調で、
すべて体格で勝る相手守備陣に跳ね返されました。
コロンビア戦になるまでゴールエリアに入っていく動きも、ほとんど
なかったですし。

追う展開になると一層単調になる。
必要とされることが分からなくなっている。
気持ちと動きがバラバラになり、組織的なサッカーは消え去り
ました。
いわゆる「個」の成長も見られなかったともいえましょう。

自分たちの…は様々な意味で成熟したチームが用いる言葉であり、
日本代表においては、選手個々で理解していた内容・意味が違って
いたことを、ワールドカップで証明したということです。

概念的にとらえていた選手がいれば、戦術的な意味で理解していた
選手もいるという状況で、果たして結果を出せるでしょうか。
仮に、一部選手がよく口にしていた「個」の成長が目を見張るもの
であったとしても、指向がまとまっていないとどうなるかは推して
知るべしというところです。
チームの方向性において、考えていることややらなければならない
ことのベクトルを一つにできなかったということ。

極端に言えば、やりたいことをして結果を出したいと考える選手と、
勝つためにはどうすべきかを考える選手が同居し、大きな意識差を
抱え続けていたと考えることができます。
今大会で新たに召集された、召集されてきても機会に恵まれなかった
選手は特にギャップを感じたでしょうね。

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以前から指摘される
「アジア内で通用するだけ」
「代表チームが成長するためのフレンドリーマッチ設定がなかった」
ワールドカップで勝つことが意識されたプランがなかったJFAにも
責任があることは当然です。

現実として選手や日本代表の世界での立ち位置を意識させる、
理解させることができなかったわけですから。
通用する部分とそうでない部分を峻別できないまま時間だけが経過した。
いくら目標は高いほうがとはいえ、優勝しかないような言葉が一部選手
から出てくる状況を生み出した要因となったわけですから。

選手個々で見れば、ドライにチーム状況を理解している選手もいました
ので、全体としての意思ではないののは確かだと思います。
しかし、日本代表がどの程度ワールドカップでやれるのか、一番分かって
いなかったのは選手自身だったといえます。
「世界で勝利すること」を真に追求してきたと受けとめることは、
限りなく不可能です。


もっとも、サッカーにおいて中心となる選手が存在するのは、
各国においても同様ですね。
しかしこれまでの代表構成は、4年間の過程であまりに固定しすぎ、
一部選手に依存し過ぎた感があります。
まるでそうした選手がいないことを全く想定していなかったようです。
この点は監督のコンセプトですから、如何様にもし難いのは理解
できますが。

中心選手の周りの選手が、誰が出場していてもチームとして機能
している。
それでなければ、代表に限らず普段のリーグ戦でも勝てないでしょう。


今時大会の日本代表を例に取れば、所属クラブで一定の結果を出して
代表のユニフォームに袖を通しているわけです。
しかし試合にはほとんど出ることはない。
中心選手の調子が明らかに悪かろうと。

これを4年間続けてしまった。ただ召集しただけ。
このことが生み出したこと。
中心選手が「替りのいない存在」との錯覚を抱いたことは想像に
難くないでしょう。
結果代表において自身のポジションへの危機感が「なくなった」。
一方同じポジションを争う選手からしたら、いつになっても出場機会が
与えられない
ことで、監督への不信感やライバル選手への負の感情が湧き上がっても
何ら不思議ではありません。

不調の選手を使って結果が出せなければ尚更です。
違う選手を使うことで、新たなオプションが生まれる可能性をも潰して
しまっていたのです。
このことが、対戦相手に対しチームの対応力を低下させ、戦術のみならず
極度のワンパターンチームとして成長を止めてしまった。
南アフリカ大会後、新チームとして組織されたままの状態で4年を
浪費したと言われても仕方ないほどです。

これに最後まで主力とされた選手の多くが気づかなかった。
「分かっていたが…」と反論があったとしても、グループリーグの結果が
全てでしょう。


大会後、各選手のコメントを聞いて、ショックとダメージの大きさは
感じました。
下を向きっぱなしの選手が多かった。それはそうでしょう。
現状で通用すると思って臨んでいたのですから。
特に所属クラブで結果を出して臨んだ選手は、立ち直るまで時間が
かかりそうです。

しかし、所属クラブで結果を出したこととワールドカップで結果を
出すことは必ずしも直結するわけではありません。
チャンスが少し多くなるだけでしょう。
海外でプレーする選手はこの部分の認識を十分にしなければなりませんね。
クラブと代表では明らかに面子が違うのですから。
同僚の選手のクオリティを理解した上で代表に臨む、この部分が欠けて
いたのも重要でしょう。

まして、クラブで思うようにプレー出来ていない、出場機会に恵まれない
選手は代表に貢献できる可能性は著しく低下するでしょう。
フィジカルはもちろん、メンタルコンディションのよくないままでは、
むしろ悪影響となることは必至。
試合展開上、やらなければならないこと、それをやるために如何に動かねば
ならないか。
日本選手は通常の状態でも疑問符がつく部分だけに、コンディション不良
なら余計に強調されてしまいます。
マイナスの意味で。

これが出来ずに単調になるがために、選手のメンタリティが指摘されると
言えましょう。
「個」を口にするのであれば、テクニカルな部分だけではないことを
自覚した上で代表合流していただきたいものです。
クラブでは結果を出していても、代表には呼ばれない選手が各国には
数多くいるのですから。



新たに組織されるであろうチームへの影響を考慮すれば、本田、長友の両
選手は今回がラストといえます。
前者は自己否定のようなコメントをし、後者はプレースタイルから加齢との
戦いを今後強いられる。
中心選手の自負があるなら、与えて続けてきた自身の影響が何を生み出した
かを認識しなければなりません。

真の意味で日本代表が、日本選手の武器を前面に押し出したチームへと変貌を
遂げるには、監督のみならず選手の一新をも念頭に置く必要性に迫られています。
元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が目指した代表がひとつのモデルになると、
私的には考えます。

今代表のスタイルは、原専務理事とザッケローニ監督の意向が色濃く反映された
ものであることは疑いのないところです。
これまで選手・JFAとも、海外からの評価を軽視し続けてきた感は否定
できません。
彼らの評価はシンプルです。
世界的にはそう知れたチームとはいえませんし、力量的にもまだまだとされる
からこそ、日本代表に対しドライに指摘することができます。

舞台は世界ですし、ワールドカップで結果を求めるならば、常に海外において
サムライブルーはどうなのかを意識しなければ同じ轍を踏むことになります。
いくら技量的に選手個々が世界でやれるようになったとしても、代表は永遠に
中堅国のままで4年のサイクルを繰り返すことでしょう。

ブラジルでの完敗を受け、そしてアジア勢全敗による出場枠削減が現実的な
今こそ、日本代表が向かうべきスタイル・方向性を構築する絶好の機会と
なったのです。

強化委員長をはじめとした強化委員会の一新の機会が生まれたのですから、
勝てる、結果を出せる日本代表に向けて始動していただきたいと、強く思います。
一定の結果を伴わない以上、何を言っても言い訳になるのですから。


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